二児の親である私は子育てのヒントをもらいたくこの本を手にとりました。
人生100年時代といわれる昨今、学びかたはとても重要なスキルだと思います。
印象に残った所を抜粋して紹介します。
幼少期の五感を刺激するような経験は大きな糧になるという章。
幼稚園より仕事場。親がおもしろいと思うものや得意なことを、子供に見せてあげる。
子供が3歳になり色んな物事を覚える時期になってきたので、色んな物事を見せてあげたいです。
理系と文系の分断は大学受験システムの弊害。
伝統工芸のようなアートの要素にも化学や数学的知識は必要。
ダンスもアートですが、緻密な計算されたシルエットや構成など論理的思考は必須だと感じています。
「佇まい」を感じとる力を養う。
これもまさにダンスにも共通するセンスだと思いました。
ロジックでは導き出せないアニマルスピリット。やりたいことをやる能力。
「衝動」がある人はしばしば誰も予測しないような、一見合理的ではない行動を取ることがあり、それは経済活動においてイノベーションの源泉になる。
つまり、ある種の動物的直感がないと、やりたいことをやり抜こうとか、リスクを取って新しい事業を始めようという気にならないということです。
自分にもこの直感を信じる瞬間が日々多くあるなぁと感じています。そのセンスを発揮するには、やはりやりたいことをやるというシンプルな答えに私もなりました。
アメリカの新興大学「ミネルバ大学」のオンライン講義(MOOC)の例が挙げられています。
私もオフラインの塾や学校に縛られなくてもいいんじゃないかと思っている派です。
YouTubeでも学べるし、オンラインサロンで興味の共通する友達も作れるような時代になりました。
私も実際、大学受験のための高校時代は相当つまらなかった、、オフラインの教育は中学校までで充分では?とも考えています。
SaaSやMOOCというキーワードも初めて知ることができました!
大勢よりもニッチなものに価値が出る。
発信コストが下がりコピーな容易なこれからは、コモディティ化されないニッチな価値の追求。
とても勇気をもらえる言葉でした。
ダンスにもニッチな面はあるけど、臆せずやっていこう!と思えました。
「研究はゲームではないけれど、論文を通すテクニックそれ自体はゲームだ」
たしかに、とうなずく言葉でした。その後、
(落合陽一さんが、論文書くよりも研究に時間を割くという話から~)
これはクリエイティブの本質に関わる話で、アーティストにとっては、どう評価されるか、どう売れるかよりも、アートを作りたいという初期衝動のほうが重要だと思っています。作ることよりも先に、その分野のプレイスタイルに合わせることを考えていたら、よいものはできません。
これにはシビレたし、共感しまくり。自分の活動にも重なりました。落合さんのアート観に触れられた言葉でした。
STEAM教育時代に身に付けておくべき論理的思考。
なぜ?なぜ?と問い続け思考をめぐらす会話を、子供とするように意識するようになりました。
統計的思考と解析的思考。統計と解析の意味がイメージとして分かりました☆
統計的思考はデータを集めるために対象となる現象をじっくり観察すること。
例えばトイレの男女マーク。公園のトイレに入っていく人を観察すると、右の入り口に女の人がたくさん入って行くから女子トイレ、左の入り口に男の人がたくさん入っていくから男子トイレだとわかります。そうすればトイレの男子マークと女子マークの意味に気づく。
そうすると今度は、喫茶店で男女のマークが一緒についているトイレを見つけた時も、「男の人も女の人も使っていいトイレなんだ」というのが解析的にわかるわけです。
初歩的な例でとても分かりやすかったです。笑
最後に、エピローグの文章にいいことが書いてあります。
「自分の基準を持つ。リスクをとる。イノベーションはハードモードからイージーモードに変わる。」
最後まで読んでくれて有難う!